s_藤沢在宅クリニック
院長
米田浩基

藤沢在宅クリニック 院長

2004年 慶應義塾大学医学部卒業 同年 医療法人仙養会 北摂総合病院 入職(初期医師臨床研修)。2006年 医療法人寿会 富永病院 入職(脳神経外科 医員)。2011年 社会医療法人社団医善会 いずみ記念病院 入職(脳神経外科 部長)。2013年 医療法人孝誠佑覚会 藤沢本町ファミリークリニック 入職(訪問診療)。2014年5月 藤沢在宅クリニックを開設、院長に就任。2015年12月 医療法人社団千優会の認可が下り、理事長に就任。    

現在の仕事についた経緯

幼少期の頃、自宅に脳梗塞を患って寝たきりのお祖母さんがいたことから、脳卒中を診たいという強い気持ちがあり、まずは脳神経外科の道に進みました。専門医の資格を取った後、脳卒中後遺症や寝たきりの患者さんの長期的な治療・ケアに興味があり、介護保険のケアマネージャー(介護支援相談員)の資格を取得したのですが、その研修中に24時間対応の訪問診療・訪問看護のことを知り、訪問診療の分野に入ってきました。1年の修業期間を経て、在宅医療を中心としたクリニックを設立しました。

仕事へのこだわり

研修医の時から、とにかく逃げないことを心がけてきました。具体的には、現在医療はとても細分化されて臓器別診療が当然のこととなっていますが、全人的な医療のかたちを目指すため、「専門外なので分かりません」と匙を投げることは極力口に出したくないと考えています。そこに私を必要としてくれる職場・患者さんがいる限り、内科の患者さんも外科の患者さんも積極的に診たいと考えてきました。現在携わっている訪問診療では、通院困難な状態にある患者さんを、科の分け隔てなく診ることが必要とされるため、初期のそういった姿勢が現在の仕事の礎になっています。

これから社会に出る若者へ

どんな仕事でも楽しむ、面白がることが大事だと思います。学生時代とは異なり、社会人は一日の大半を職場で過ごす訳ですから、厳しさや辛さもひっくるめて仕事を愛し、楽しめないと、途端に自分の人生がつまらないものとなってしまいます。今は私の学生時代よりも、情報が溢れてはいるものの、思想の大してない、表層だけの情報の中に、漠然とした不安感を抱いている方も多いのではないでしょうか。「有の中に無を見、無の中に有を見る」ということも、長く短い人生の中で大切ではないかと思います。既存の価値、重要だとされているものは、実はハリボテ、偶像かもしれない。しかし同時に、一般的には価値のないものとされていることの中に、どうしようもない面白さや、悲しさや、やりがいが見いだされるかもしれない。愛情や、生きがいが見いだせるのかもしれない。詰まる所人生において出会う様々なモノ、コト、ヒトに意味を付与するのは自分自身です。硬直した思い込みを捨てて、自由な発想と価値観で世界を見れば、興味深くて仕方ないフィールドが、どこまでも広がっているのではないでしょうか。