p_野口啓代
プロフリークライマー
野口啓代

小学5年の時に家族旅行で訪れたグアム島のゲームセンターでフリークライミングを体験したことがきっかけでクライミングの世界へ踏み出す。翌年、2001年に行われた全日本ユース選手権で優勝し、2003年にはJuniorOlympicCupで女子総合優勝するなど瞬く間に頭角を現す。その後も国内外の大会で輝かしい成績を残し、2008年には日本人女性としてワールドカップで初優勝を飾り、また2年連続(2008年、2009年)年間総合優勝も達成する。日本が誇る世界屈指のクライマーとして、ワールドカップなどの大会を中心に世界を転戦中。

なぜ今の仕事に?

実家が牧場ということもあり、小さいころから木や屋根を登ったりすることが好きでした。小学5年生の時、家族旅行で訪れたグアムでフリークライミングを体験。面白さに魅了され、帰国後すぐに自宅近くにクライミングジムがないか調べました。クライミングシューズとチョーク(滑り止め)さえあれば始められる手軽さも私が競技をはじめたきっかけかもしれません。

学生時代はクライミングをしている同世代の子がおらず、「もっと遊びたい」「おしゃれしたい」という気持ちが強かったように思います。大学に進学しましたが、クライミングに専念したいと思い、プロになるため中退という道を選びました。自分の目標や夢のための選択として、今は早くプロになって良かったと思っています。

あなたにとっての覚悟とは

高校の時に初出場した世界選手権で3位の成績を収めたことです。それまでは大会に出るために本格的なトレーニングというものをしたことがなかったのですが、真剣にトレーニングをしたことで、自分のもっている力を出すことができました。やった分だけきちんと結果がついてくることを実感できた瞬間でした。これは現在も同じで、練習でできないことは本番でもできません。どれだけトレーニング、練習を積んだかが勝敗を左右すると思っています。
そして、なんといっても、できなかった課題をクリアしたときの達成感がたまりません。この気持ちはクライミングを始めた当初から変わっていませんね。

これからの若者へ送るアドバイス

私はクライミングという自分が一生携わっていけるものを見つけることができました。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように本当に自分の好きなものを見つけて、とことんぶつかっていってもらいたいです。好きなものを続けることは時に難しく感じたり、挫折があったりと難しい局面もあります。しかし、そういった時こそ、自分のまわりに応援や協力してくれる人がいることを忘れず、そのサポートを原動力にして乗り切ってもらいたいと思います。