S_株式会社ベーネテック
代表
狩野国臣

株式会社ベーネテック 代表取締役

早稲田大学理工学部卒業後、大学院に進学。当時、最年少で中小企業診断士の資格を取得する。学業修了後は大手精密機械メーカーにて35年間、製品開発や研究開発に従事する。 その間、イノベーション(技術予測、ユースウエア予測等を含む)を意識した製品戦略を立案し、それを実現するために数々のプロジェクトマネジメントを成功に導く。その後、経営者の参謀として全社を俯瞰した様々な調査活動、推進活動を行う。その活動を通じて、政界、財界、学会のリーダー1000人以上とお会いすることができ、結果として人脈やICT業界を俯瞰するとともに成功企業には法則があることを実感する。

現在の仕事についた経緯

もともと生涯現役で社会貢献していこうと決めていたため、再雇用(65歳まで)を強く勧められた上司を説得して一旦定年する。 そしてこれまで私を指導してくれた上司、支えてくれた同僚、指導しながら勉強させてもらった部下達、そしていろいろお話しする機会を頂いた各界のリーダー様たちに深く感謝するとともに、彼らから学んだこと、体験したことを是非とも社会にもフィードバックしたいと考えるようになった。 昔と違い60歳というと心身ともにまだまだ健康!そこで今までの経験を活かしながら中小企業、中堅企業に貢献する方法を1か月間検討した結果「イノベーションによる高付加価値経営を目指す経営者の参謀として全力でサポートする」ような経営コンサルタントになることを決めた。 私はこの活動のキャッチを「イノベーション・コンサルタルティング・パートナー」と呼んでいる。

仕事へのこだわり

私は入社して3年目の28歳の時には300人月のソフトウエアの新規開発プロジェクトのプロジェクトマネジャになった。 当然まだPMBOKもソフト開発のウンチクを述べた図書もほとんど出てなかったころだ。 しかしこれをヨロヨロしながらなんとか事業化に成功した。 これ以降「新規プロジェクトの狩野」と呼ばれ新規の難しいプロジェクトは決まって私に回ってきた。 「プロジェクトマネジャーとしてのこだわり」という点からいうと最も大事なことが3つある。重要な順に上げると①プロジェクト当初にどれだけ期間中に起きることを正確に予測できるか?②ステークフォルダとの円滑なコミュニケーション。③部下の思いをくみ取りチームへの貢献がやりがいに感じられるようにチームビルディングを行うこと。  またこの間中国・インド・オーストラリアへのオフショア開発も担当し8年間で50回以上の出張(延べ滞在日数約2年)も行った。 その結果大概のプロジェクトマネジメント、プログラムマネジメント、ポートフォリオマネジメント、PMO等に関しては社内でも四天王と呼ばれるようになった。 
私は30歳になった時に先輩から「毎年年初に1年後を予測して紙に書き年末に見直してみろ」と言われて以来愚直にこれを繰り返した。最初の数年はなかなか当たらなかったが10年もたつとそこそこ正確に予測できるようになった。 ポイントは「何を見るか」。 例えばIDCさんのような調査業務を中心としている会社の視点は「第三のプラットフォーム」。これは決して間違ってはいないが、あくまで彼らの顧客としての企業側に立った調査業務をやる視点になっており、ユースウエア、つまりユーザ側の立場に立ってないという観点から物事を見てている点が将来の予測を難しくしているのだ。どのような立場で何を見るべきか、これがイノベーション予測に重要な観点だ。

これから社会に出る若者へ

ご存知のようにイノベーションは「新結合」「新基軸」と言われるように必ずしも科学技術やインベンション(発明)を伴うものではない。 しかしこの数十年のイノベーションの進化にはICT(ソフトウエアも含めた情報通信技術)が関係しているものが突出して多い。 製造、運輸、金融、農業、教育、宇宙、防衛(サイバーを含む)、エネルギー、医療/健康寿命、介護、脳科学・・・皆関係している。 そこで、ICTの中核であるコンピュータの歴史に関してユースウエアの観点から見直してみてほしい。 急がば回れで将来予測に関して得るものがあるはずだ。 半世紀前,かの大先生ジョン・マッカーシー教授が予言した「ユーティリティコンピューティング」の時代を感じ取るだけで貴方のイノベーション力は上がるはずだ。 そこでこれから社会人になる若い人に是非とも言っておきたいことがある。今の時代は誰でもが小さなイノベーション(「プチイノベ」と呼んでいる)が起こせる時代だ。 しかしそのためには多少の勉強(訓練)が必要である。是非とも毎年年初にこの1年で何が起こるか予測しメモ書きし、年末にそれを総括してみてほしい。 それを少しでも効率的にやりたいのならば例えば弊社ホームページのブログ「プチイノベ論考」を読んでみてはいかがだろうか? そして是非とも貴方もイノベーターになり、会社に、ひいては社会に貢献できる人物になることを心から応援している。